多くの方が電車という交通手段を使って
普段の通勤をしています。
当然のように使っている電車ですが
これが大きなストレスになっている人も少なくありません。
通勤電車に乗りたくなり理由は
パーソナルスペースが大きく関係していますが
その中でもいくつかの理由に分けられます。
これらの具体的な内容と
どのようにして通勤電車のストレスから解放されるかなど
さまざま内容をご紹介しますので是非ご覧ください。
人にはパーソナルスペースというものがあり
他者が自分に近づいても
不快に感じない限界範囲を言います。
パーソナルスペースは
性別、年齢、国民性
などによって個々に異なります。
人はパーソナルスペースを侵害されると
落ち着かなくなります。
そうなるとその場を離れたり
背を向けるなどして物理的に距離をとり
パーソナルスペースを守ろうとします。
しかし込み合う通勤電車内では
回避行動を取ることができない
もしくは難しい場合が多く
パーソナルスペースが侵害されたままの状態が続きます。
その状態が
電車通勤のストレスを引き起こす引き金になります。
電車通勤とパーソナルスペースには
大きな関連性があると考えられますので
乗りたくないと感じるのは当然なのです。
パーソナルスペースの侵害が引き起こす
電車通勤の主なストレス要因として
大きく3つのことが挙げられます。
それは「風景」「ニオイ」「リスク」です。
①風景
通勤時の駅やホームは先を急ぐ人たちで慌ただしく
電車内は乗客でごった返しています。
非常に窮屈な状況が至近距離にあり
その風景から目をそらしても
同じ風景が続いています。
視野でさえパーソナルスペースを
確保することができません。
人は外界から得る情報の8割を視覚が担っていますので
風景だけで疲労感が増大します。
②ニオイ
不快に感じるニオイは
交感神経系にストレス反応を起こします。
その反応は
ニオイの不快感に応じて高まる
という研究結果があります。
多くの人が乗り合わせる電車内では、
いろいろなニオイが発生しやすい環境です。
パーソナルスペースを確保できない電車内では
ニオイと接近戦でどうにもできません。
息を止めてもすぐにギブアップです。
特にニオイに敏感な方は
吐き気や頭痛などの身体症状を引き起こし
身体的ストレスを招きます。
③リスク
電車内にはパーソナルスペースが侵害されているが故
痴漢に関わるリスクがあります。
通勤時の電車内では
体が触れ合うような距離で電車に乗ることが少なくありません。
男性の場合は痴漢に間違われないように
両手で吊革につかまり
ソワソワしながらやり過ごす人も少なくありません。
反対に女性の場合は
痴漢に遭わないようドキドキしながらやり過ごす
というような状況です。
両者とも不安を感じながら
相反する方向に注意を払って
電車内で共存しています。
まったく知らない相手に取るパーソナルスペースは
3.5m以上と言われています。
赤の他人と体が触れ合う状況が
いかにストレスを感じるか理解できるでしょう。
電車通勤がストレスを生み出す要因を
パーソナルスペースの観点から
3つの原因を考えてみます。
①通勤手段が電車しかないこと
近隣の公共交通手段が電車しかない場合や
会社が遠方で電車通勤がベストである場合
通勤時間にちょうどいい通勤手段が電車である場合です。
②満員電車に乗ること
朝が弱くてどうしてもギリギリにしか起きられない
朝は家族を送り出してからしか家を出られないので
満員電車に乗らなければならない場合です。
③痴漢に間違われたor痴漢被害に遭ったこと
通勤電車の中で痴漢に間違われた
もしくは痴漢被害に遭ったことが
大きな精神的ストレスとなっている場合です。
①、②ともに
他に選択肢が取りづらい状況での通勤であるため
パーソナルスペースを確保する選択が難しく
ストレスを積み上げて悪循環となっています。
③に関しては
パーソナルスペースが侵害されているが故の
リスクが招いた原因になります。
物理的な対策を講じても
「リスク」
から生じた不安感がすぐには解消しません。
そのため時間が必要です。
可能ならば転職を考えてみるのも一つの方法です。
一つ目は
「電車通勤を伴わない転職」です。
電車に乗りたくないのなら
電車に乗らないで済む転職を考えてみます。
近隣なら自転車通勤や徒歩圏内の職場
広範囲に探すならバイクや車通勤が可能な職場を見つければ
電車通勤から解放され根本解決になります。
在宅ワークを探すのも手ですね。
二つ目はこれまで通り
「電車通勤を伴う転職」です。
パーソナルスペースを守れる状況があれば
電車通勤でも苦痛を軽減できます。
職場を近くしたり
フレックスタイム制が採用されている会社など
パーソナルスペースを侵害されない電車に乗って
通勤が可能になるかもしれません。
いずれの場合も
「パーソナルスペースを守れる通勤スタイル」
がとれる転職ということが大前提になります。
電車通勤から解放されるために転職を取り上げましたが
その中で在宅ワークの選択肢があることにも触れました。
転職をしなくても副業という形で
在宅ワークを実現するアイディアもあります。
本業と同じ職種でもまったく別の職種でも
チャレンジできそうな副業を始めてみて
本業のほかに収入を得られる働き方に挑戦していきます。
本業と並行で始めるのですが
電車通勤が精神的にツラいようであれば
休職という形をとって
電車通勤から離れてみる方法もアリでしょう。
生活費に充てる収入が担保されるのならば
経済的なお守りができますし
副業を通して新たな働き方に見通しが立てば
電車通勤の悩みは消えるかもしれません。
働き方の多様性が出てきたとはいえ
会社勤めで生活をしている人がほとんどです。
パーソナルスペースの観点から
電車通勤を見つめてみると
非常に大きなストレスになる要因があります。
電車通勤におけるパーソナルスペースの侵害は
ビジネスパーソンに大きな影響を与えています。
通勤は日々の生活に直結しているため
解決の道を妥協しがちですが
生活に占める割合が大きいからこそ
軽視するべきではない事項です。
問題に対しての原因がわかれば対策をとることができます。
対策に対して積極的な行動をとり
問題を軽くすることから始めていきたいですね。
週に1回だけ特急席チケットを買って
通勤の喧騒から離れてみるとか
「ストレスフリーな1日」
を作ってみるのはいかがでしょうか。
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